『歪なアマルガム』期待感を超えられなかった打ち切り漫画

読切(妖移植変異体ガロ)の方が面白かったやつ。
ジャンプでは良くあること。担当か誰かが悪いアドバイスをして連載時に作者の個性が無くなるパターン。
女科学者の使い方、ヒロインの登場頻度やデレシーンの大幅カットなど、いろいろしくじった形。主人公とヒロインを学生にした意味がない。
主人公とヒロインは読切のときは刑事設定だったんだけど、少年誌ということで学生に改変させられたんだろう。おかげでヒロインの出番が減ってしまった罠。
序盤は良かった
画力の評判が良かったんですよね。前作『三ツ首コンドル』がアレだったので余計に。
ただ本当に良かったのは台詞回し。
千里を詰める。
ヒロインはボブカットのほうが良かった。
やべー味方。
ちなみに女の人は読切時は味方だった。連載時もそれで良かったと思うな。敵になると基本出番が減っちゃうんですよ。作者のお気に入りがめったに出ないって実は作品にとっても痛手。なぜなら良いキャラクターは良い作品の必要条件だから。
概要
2016年45号から2017年12号(週刊少年ジャンプ)まで掲載。18話でフィニッシュ。『デモンズプラン』と同時期に切られた(デモンズプランは12話)。
単行本は3巻まで。3巻には19話が追加。読切版も収録。
石山諒/集英社・歪なアマルガム 1
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