石山諒の読切『妖移植変異体ガロ』
- 2020.06.06
- 2016

『歪なアマルガム』のプロトタイプ的作品。といっても、こっちの方が良かったんですけどね。
連載は週刊少年ジャンプ2016年1号より。同作者の前作は『三ツ首コンドル』
高校生ではない主人公
主人公とヒロインが揃って刑事という個性が良かったんですよ、この読切。連載時には高校生になっちゃいましたけどね。少年漫画だからという理由で担当にでも入れ知恵された感じかな。ジャンプあるあるです。
ヒロインがぱっつん×巨乳だったのが割と印象的。主人公がポンコツなのに対してキリちゃん(ヒロインの名前)は才色兼備、勇猛果敢、主席卒業、剣道4段、柔道5段と盛り盛りエリート設定。ちょっと無理がある気もするけど、とはいえこれちゃんとバックボーンがある。主人公の「死んでも守る」発言の影響して、強くあろうとした、みたいな。読切でこういう過去から生まれたモノがあるというのが良いですね。
おもしろマッドサイエンティスト
サラ・クリスティーというキャラクターがなかなかに良い個性。作者のお気に入りかな。テンション高すぎて浮いている感じ。
連載時にはラスボスに昇格。そしてその影響で返って出番が減るという罠。
そういうとこも込みで読切設定で連載して欲しかったですね。惜しい。
集英社/週刊少年ジャンプ2016年1号
-
前の記事
『歪なアマルガム』期待感を超えられなかった打ち切り漫画 2020.05.10
-
次の記事
【魔女の守人】ダークファンタジーの結末(うちきり)は? 2020.06.24