【ボーンコレクション】読者は「骨抜き」に出来なかった打ち切り漫画

【ボーンコレクション】読者は「骨抜き」に出来なかった打ち切り漫画

15話で終幕。最近のジャンプにはめずらしく2巻で未完(近頃は3巻で終わるのが多い

読切で評判が良かったから連載まで早々に漕ぎ着けたのに、なぜか微妙に設定を弄ったあげく魅力が無くなってしまったという罠。少なくとも、ヒロインは読切版の方がユニークで個性があった。

魅力的な必殺技もなぜかパワーダウン。作者的には徐々にパワーアップさせたかったのだろうけど、週刊少年ジャンプで出し惜しみは厳禁。むしろ出しまくった方が良かった。こんなこともできるのかって、骨の汎用性を見せつけてほしかった。読切のときの方が技はカッコ良かったよ。

キャラクターも最初は魅力あったけど、増えることでそれぞれ個性が薄まってしまった。マウント取る子とか、変態の兄とか、おいしそうなのたくさんあったのに。

 

終盤は展開がハイセンス過ぎた。久しぶりだ、これほどの急展開は。打ち切り漫画としては及第点。

結婚式のネタは連載が続いた上でやりたかったネタかな。長く続いていたら感動的な最終回になっていたかもしれない。マウントの子も展開上でパワーアップして、その上で四天王クラスになる予定だったんだろう。最終話で作者のやりたかったことの片鱗が見えるのも打ち切り漫画の良いところ。

 

読切から続く伝統の「骨抜き」も読者には響かず。

 

 

集英社/週刊少年ジャンプ2019年39号、2020年38号